職務質問 † 
１ 法的性質
行政警察活動の一形態である。
ただし、捜査と同様の規制を受ける。(理)適正手続の保障を及ぼし、人権侵害を予防するためである。
行政警察活動→犯罪の発生予防を主たる目的とする警察の活動
司法警察活動→特定の犯罪の発生を前提とするもの
２ 根拠条文 →警職§2-1
３ Ｑ 警職§2-1「停止」とは →任意の停止をさす
(理)行政警察活動は、任意捜査たるべきであるから
Ｑ 実力の行使は認められないか → 強制処分にあたらない程度の有形力の行使なら認めてよい
(理)犯罪の予防・鎮圧など現実の目的が達成できないからである。
Ｑその要件
→�”�要性が認められること
��具体的状況の下で相当と認められる限度であること
任意同行(Q 許容される有形力行使の限度) †
１ 種類
�／μ骸遡笋鯡榲�とするもの（警職§2-2）
��任意捜査としての任意同行（189-2、197-1）
両者は同様に論じてよい (理)現実には区別しがたいし、前者でも人権保護の必要があるから
２ 任意同行の限界(特に実質的逮捕との区別)
→下記の諸事情を総合考慮し、令状主義の精神に照らして客観的に判断する
� ‘厩圓魑瓩瓩浸�間・場所
�◆‘厩圓諒�法・態様
�� 同行を求める必要性
�ぁ‘厩垳紊亮萃瓦戮了�間・場所・方法・監視状況
�ァ〜楮佐韻亮膣�
所持品検査 †
１ 適法か
→適法 (理)職務質問（「口頭による質問」）と密接な関連性があるから職務質問の付随行為と考えてよい
２ 要件( Q 承諾ないままの所持品検査が許容されるには)
�”�要性
��緊急性
�Ａ蠹�性 (害される個人の法益と保護されるべき公共の利益との権衡を考慮し、相当と認められる限度であること)
(理)通常よりも厳格に判断する理由は非常例外的な処分だからである。
自動車検問 †
１ 種類
�仝鯆霧〔�(交通違反の予防検挙を主たる目的とする)
��警戒検問(一般犯罪の予防検挙を目的とする)
�６杁淒枷�検問(犯罪が発生した場合に犯人の検挙と情報収集を目的として行う)
２ 法的根拠
197条の任意捜査、警職法の職務質問、道路交通法上の交通違反があげられる。
しかし�´△領犒燭痢�一斉検問は、明文の根拠がない。
Ｑ適法か
�仝鯆霧〔笄� 自動車利用者には取締りに協力する義務があり、
警察§2-1の職務の実現のため、適法
��警戒検問→ 行政警察活動の一種
３ 限界
� 仝鯆粍稟燭梁身�する地域
�◆｜算�分の停止に止まること
�� 相手方の任意の協力
�ぁー�動車の利用者の自由を不当に制約することにならない方法・態様
また
実力の行使には、必要性・相当性に加え、緊急性を要する
Ｑ 司法警察職員Ａは交通検問において，自動車の運転者Ｂに呼気検査への協力を要請したところ，
Ｂが逃げだそうとしたため，Ａは窓から手を入れて，車のエンジンを切った。
かかる行為の適法性を論ぜよ。
１ 交通検問は行政警察活動にあたるが，これも捜査と同様の規制を受ける。
かかる活動においても適正手続が要求されることは同様だからである
とすれば
検問における質問は任意処分たるべきで，強制は許されない。(§197)
ただし
任意とは，強制でないという意味であるから，実力の行使が全く認められないわけではない。
犯罪の予防・鎮圧など現実の目的が達成できないからである。
すなわち「必要な｣（197条1項）限度を超えない限りで，有形力を行使することは可能である。
ここにいう「必要」とは，必要性と相当性を満たす場合であるから，
実力行使が適法といえるには，必要性・相当性の基準を満たさねばならない。
３ 本件では
運転者Ｂの態度，状況から見て，交通違反の可能性が高いならば，これに質問を続行しなければならない。
これを実現するには，ある程度の有形力を行使する必要がある。
かつ
エンジンキーを切ることは，これ自体により相手に何ら実質的な損害を発生させるものではない。
その意味で相当性は未だ失われない。
以上から，本件Ａの処分は適法と解する。
告訴 †
⇒ 告訴権者が捜査機関に対し犯罪事実を申告し犯人の訴追を求める意思表示
告訴不可分の原則
�ゝ甸囘�不可分 → 一個の犯罪事実の一部に対する告訴またはその取消は全部に及ぶ
�⊆膣囘�不可分 → 親告罪について共犯の一人についてした告訴またはその取消は他の共犯者に及ぶ
![[shitumunote]](image/pukiwiki.png "[執務ノート]")
