![[shitumunote]](image/pukiwiki.png "[執務ノート]")
#norelated #region(目次) #contents #endregion *� 原因関係と手形関係 [#t6866890] 原因関係 → 手形行為をなす原因となった法律関係 **(一)原因関係に及ぼす影響 [#y2fc3412] ***手形の授受 [#j4a8f127] |当事者の意思||原因債権の存続|両債権の行使順序||h ||→&br;&br;→&br;&br;→|CENTER:×|CENTER:----|→ ｢支払に代えて｣| |支払方法|~|CENTER:○&br;(併存する)|CENTER:手形債権が先|→ ｢支払のため｣(狭)| |担保の趣旨|~|~|CENTER:いずれでもよい|→ ｢支払のため｣(広)&br; ｢担保のため｣| Ｑ 手形授受によって原因債権が消滅するか 【266】 →当事者の意思によって決する (Q 当事者意思が不明な場合、どの趣旨で手形が振り出されたものと推定すべきか) →消滅しない(｢支払のため｣とす) (理) CENTER:振出人と受取人の合理的意思を探求して決すべきである。 ↓ところで、 手形が振り出されても必ずその支払がなされるとは限らない。 ↓よって 既存債務を消滅させる意思があるとは考えられない。 Ｑ 小切手の場合はどうか(やはり、授受によって原因債権が消滅するか) 【267】 ***１ 手形債権と原因債権が併存する場合の問題点 [#x009d19f] Q1 権利行使の順序(Q 担保のためか、狭義の支払のためかいずれと判断すべきか)【269】 |>|CENTER:ケース|CENTER:類型|CENTER:(理)|h |�|振出人と受取人との間＋第三者方払の記載のない場合&BR;(原因関係上の債務者が手形上の唯一の義務者の場合)|担保のため|振出人にとっては&BR;いずれが先に行使されても不利益はないから、&BR;手形所持人の利益を重視して決してよい。| |� | 〃 ＋ 〃 ある場合&BR;(手形上の義務者が他に存在する場合)|支払のため(狭義)|担保のためと解すれば、&BR;債務者としては第三者と自己と資金を二重に用意する必要性があり&BR;債務者に不利益である。| |� | 〃 ＋ 〃 ある場合&BR;(手形上の義務者が他に存在する場合)|支払のため(狭義)|担保のためと解すると、&BR;債務者が自己と第三者のために&BR;資金を二重に用意する必要性があるため&BR;債務者に不利益である。| |�|裏書人と被裏書人との間の場合||| Q2 権利行使に順序がある場合(｢担保のために｣授受された場合)において 原因債権を先に行使したとき手形の返還を同時に要するか 【270】 Q3 一方の債権の消滅すれば他方の債権も消滅するか【271】 (1)手形債権が消滅した場合 (2)原因債権が 〃 ***２ 手形債権と原因債権が併存しない場合(｢支払に代えて｣)の問題点 [#ifbedffa] Q この場合の手形行為の法的性質 → 代物弁済(通判)【268】 ***手形債権の消滅 [#j93b2f99] **(二)手形関係に及ぼす影響 [#l8116030] ***有因論 [#qde3a455] → 手形行為は、手形債権の権利移転面では原因関係の影響を受けるとする理論 有因論の問題点 Ｑ1 当事者の意思と合致するか → 合致する (理) Ｑ2 手形法の規定と矛盾するのではないか Q1 Q2 Ｑ3 第三者の保護が弱くなり不都合ではないか -有因論の適用場面(手形外の事情との関係) |�典型的ケース|原因関係が解除等により消滅･不存在|| |�拡張的適用場面|相殺･手形の支払により手形債務が復帰|Ｑ ＢはＣの請求を拒めるか| |~|~|Q1&BR;ＣがＡに手形金の支払を求めたが、&BR;ＡはＣに対する債権を自動債権として&BR;相殺の意思表示をしたので､&BR;手形債務の支払が拒絶されたとして&BR;Ｂに対して遡求権を行使した。&BR;&BR;Q2&BR;Ｃは満期にＡに対して手形を呈示し､&BR;Ａは手形金を支払ったが､&BR;Ａは手形を受け戻さなかった｡| |�縮小的適用場面|原因関係が消滅。But 債権は復帰しない&BR;(ＢＣ間の原因関係が消滅したが､&BR;すでにＣがＢに原因債務を履行済)|Ｑ ＣのＡに権利行使できるか| ***原因債権の消滅 [#w18fa9a4] ** 手形割引の法的性質(売買か消費貸借か) 【272】 [#t1edf99d] ---- CENTER:[[戻る>法令ノート/手形･小切手法]]
