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*１要件（§192） [#if825ea4]

　　(1)相手方に処分権限がないのに
　　(2)有効な取引によって
　　(3)平穏・公然・善意・無過失で
　　(4)動産の
　　(5)占有を取得したこと
　　　Ｑ１　指図による占有移転でもよいか
　　　Ｑ２　占有改定でもよいか　　思Ｐ2,49,6　答Ｐ63
          ×�“歡蠕�(判例)
　         (理)二重三重譲渡された場合遅いもの勝ちになり、いつまでも権利関係が確定されない。
　            また、
　            本人が現実に目的物の占有を取得した後も、占有改定を受けた者が返還請求をなし得るとするのは
　            本人に取って酷である。
          ×��肯定説
          **��折衷設(我妻)
            
    (甲所有の動産を占有する乙は､これを善意・無過失の丙に売却し､
      占有改定によって引渡した後､さらに当該動産を丁に売却し､
      同じく占有改定によって引渡した。丙丁の関係)                     [201]

     (債権者甲が債務者乙の動産に譲渡担保権を取得し､占有改定によって引渡後､
     丙が乙から右動産について同じように譲渡担保権を取得し占有改定をなした｡
     甲丙の関係)                                                      [202]

(2)について
 無能力・錯誤と192条                                                  [207]
 (動産が甲から乙､乙から丙へと譲渡され､
  甲に無能力ないし錯誤などの瑕疵が認められる場合､乙は即時取得するか)

　　例　Ａ　  → 　Ｂ　 → 　Ｃ
　　　無能力　↑　    �‐�渡
　　　　    �⊆莨�

【論点】取消前の転得者は即時取得できるか

　　例　Ａ　  → 　Ｂ　 → 　Ｃ
　　　無能力　↑　    �‐�渡
　　　　    �⊆莨�

　Ｑ Ｃは取消の遡及効の影響を受け、目的物をＡに返還しなければならないか。
　
　本来なら→即時取得できない(取引時にＢは権利者だから)
　しかし、
　もしＣの取引が取消後であれば→即時取得できる(取引時にＢは無権利者だから)
　
　このようにＣの譲受の時点によって結論が相違するのは妥当でない。
　そこで
　即時取得の規定を類推適用してよい。
　ただし、
　Ｃの善意・無過失の内容は
　  →Ａが無能力取消をなし得ることについての善意・無過失である
    (理)取引時にＢが権利者である以上、通常とは別異に解すべき。

(4)について
�� 立木                                                        [203]
    (甲は勝手に乙所有の立木を善意・無過失の丙に売却し､丙はこの立木を伐採した)

�� Ｑ 自動車即時取得の対象となるか                             [204]
　(1)登録済自動車→否定
　   (理)即時取得制度が認められる趣旨は、
　       動産の公示方法は一般に「引渡」(§178）とされ
　       不完全である以上、取引の安全を図る必要があるからである。
　       これに対して
　       自動車については、登録による公示が完備されている。
　       よって、即時取得を認める必要がない。
　       
　(2)未登録自動車→肯定
　   (理)現時点で占有しか公示方法がないから

�� 指名債権                                                    [205]
    (乙が甲に対する売買代金債権を丙に譲渡したが､甲乙間の売買が無効もしくは
      取消された場合､丙は売買代金債権を即時取得するか)

�� 金銭                                                        [206]
    (甲が乙から窃取した金銭で自己の債権者丙に弁済した場合､
      丙はこの金銭を即時取得するか

*２効果 →「動産の上に行使する権利を取得する」 [#rc97830a]
　　　　�―衢�権
　　　　�⊆糎◆　，鮗萋世垢襦福�192）
　　　　��先取特権を取得する（§319）←（§192）

     Ｑ１(追及権の制限か所有権の所得か)  [198]
     Ｑ２(絶対的構成)                    [199]
     Ｑ３(不当利得との関係)              [200]

*３盗品・遺失物の例外（§193,194） [#se1a6a7d]

（前提問題）（本質論）　思Ｐ67

Ｑ回復請求ができる間の所有権は誰に帰属するか [208]
　　(1)原所有者説　（判）
　　(2)善意取得者説（我妻）

　争点→§193は§192の例外規定か否か
　　　　ｑ１　そもそも即時取得制度の本質は何か
　　　　　　　そして
　　　　ｑ２　それはいかなる政策的価値判断の下で運用されるべきか

（法的構成論）思Ｐ63
Ｑ　回復請求権者は誰か（§193「被害者又は遺失主」とは） [209]
　　　原権利者に限るか
　　　それとも賃借人・受寄者等自らの意思に反して占有を失った者も含むか
　　　　(1)説→当然可
　　　　(2)説→本来不可ｂｕｔ政策的に可

　　もし(2)説をとるならば
　　　回復請求できる原占有者は所有権を有していない。　　　　思Ｐ68
　　　しかるに所有権を原所有者に復活させることをどのように法律構成するのか
　　　��
　　　��
　　　��

**回復請求権の性質      [210] [#y9953e47]
　　　(1)占有の回復を求める権利説
　　　(2)法が特に定めた現状回復請求権説

　ｑ　善意取得者が破産した場合には遺失主は取戻権（§87）を行使できるか
　　　原所有者説　（判）　　肯定
　　　善意取得者説（我妻）　否定

**代価弁償請求権（§194） [#l91feef3]
　ｑ　この権利の性質
　　　(1)原所有者説（判）　　　否抗弁権説
　　　(2)善意取得者説（我妻）　請求権説

　ｑ　遺失物がたまたま遺失主に交付された場合には占有者は代価弁償請求できるか
　　　(1)原所有者説　（判）　否定
　　　(2)善意取得者説（我妻　肯定
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