![[shitumunote]](image/pukiwiki.png "[執務ノート]")
Ｑ 証拠能力を認めうるか (被告人質問に答えて、共犯者の犯罪事実に関してなした供述の証拠能力)
→肯定
(理)
もとより、被告人に黙秘権が保障される以上、反対尋問権が当然には保障されない。
しかし
任意の供述を求めうる（§311-3）から事実上反対尋問権の行使は確保できる。
※ 共犯者と共同被告人との区別
┌──────┐ │ ┌──┼─────┐ �� 共犯者である共同被告人 │共犯者│ │共同被告人│ �� 共犯者でない共同被告人 │ �� │ �� │ �� │ �� 共同審理を受けていない共犯者 │ └──┼─────┘ └──────┘
| 甲の供述事項 | 乙の反対質問に 対する対応 | |||
| １ 公 判 延 の 供 述 | (1)証人適格 (Q 甲の証人適格) | → ×(通説) (理) 被告人は包括的な黙秘権を持つ｡ (§311) これに対して､証人は供述義務がある｡ となると､ 同一手続内で被告人と証人の地位が併存すると､ 心理的混乱を招く｡ | ||
| (2)証拠能力 (伝聞法則の問題) | 乙の公訴事実 | 応じた | → 証拠能力あり | |
| 応じない | → 手続を分離し 甲を証人喚問するほかない | |||
| 甲の公訴事実も | 応じた | → 証拠能力あり | ||
| 応じない | → 手続を分離し 甲を証人喚問するほかない。 Q なら､この場合甲を証人として喚問できるか ・肯定説(通) ・否定説(田宮) | |||
| (3) 証明力 (補強法則の問題) | ||||
| ２ 公 判 廷 外 の 供 述 | (1) 証拠能力 (Q 甲の検面調書の根拠) | �� §322説 | ||
| �� §321-1�∪�(通判) (理) �々辰蓮�乙からすれば第三者である。 ↓∴ その供述録取書は通常の伝聞証拠。 また �� 反対尋問権を保障する必要がある。 ↓ 被告人以外の者に関する321条による | ||||
| �� 競合説(団藤) | ||||
| (2) 証明力 (補強法則の問題) |
証人との比較 知 P105
| 証人 | 鑑定人 | |
| 代替性 | × | ○ |
| 勾引 | ○(§152,153) | ×(§171) |
| 報酬 | ×(§164) | ○(§173) |
| 証拠能力 の根拠 | §321-1各号 | §321-4 |
| 強制処分 | × | ○ (§168) 但 裁判所の許可 |
